「私、頭痛持ちだから」
寒い日の朝、頭が痛い。そのたびに私はそう言って、なんとなくやり過ごしてきました。
でも今になって思うんです。あれ、本当に「頭痛持ちだったから」なんだろうか、って。
今日は、気温と血圧の話です🌡️
夏は下が70だったのに、冬は80台が増えていた
高血圧と言われてから、血圧手帳をつけています。2か月に1回の受診で先生に出すので、真っ白では困るという事情もあるのですが(笑)
その手帳を思い返してみると、確かに冬は少し高かった。
特に朝。しかも、上より下の数値です。夏は70だったのが、冬になると80台が増えていました。
その時は「まあ、そういう日もあるよね」くらいに思っていたんです。
先生に言われた「下が高い人は、朝気をつけてね」
診察のとき、先生にこう言われたことがあります。
「下が高い人は、朝気をつけてね」
その時はふんふんと聞いていました。……正直、あまりピンときていなかった。
そして寒い日の朝に頭が痛くなると、「私、頭痛持ちだから」と言って自分を誤魔化していた。
今振り返ると、高血圧とちゃんと向き合っていなかったのかもしれません。
「冬は血圧が上がる」は、気のせいじゃなかった
別の日の診察で、先生にはっきり言われました。
「冬は血圧が上がるからね。それ次第で、飲んでいる薬も変えなきゃいけない」
血圧表を眺めて、うーんと考えている先生。私はドキドキしながら、その横顔を見ていました。
「……まだ大丈夫」
ほっとして、力が抜けました(笑)
でも、あの数秒は忘れられません。冬の血圧って、薬が変わるかもしれないくらいの話なんだ、と初めて実感した瞬間でした。
調べてみたら、学会が緊急声明を出していた
気になって調べてみたら、日本高血圧学会と日本循環器学会が連名で「冬こそ血圧朝活! -冷えとヒートショックから命を守るために-」という緊急声明を出していました。
緊急声明、です。ちょっと驚きました。
気温が低下する12〜2月の冬季に、循環器疾患による死亡数が明確に増加/この増加は、3年連続で同じパターンを示し、季節性が非常に強い
冬の寒さで血圧が上がり、それによって心筋梗塞や脳卒中といった重大なことが起きやすくなる。それが、日本の統計としてはっきり出ているということでした。
「まあ、そういう日もあるよね」で済ませていた自分が、ちょっと恥ずかしくなりました。
なぜ「朝」が危ないのか
先生の「下が高い人は、朝気をつけてね」が、ここでつながりました。
声明によると、冬の朝は次の4つが重なるのだそうです。
- 交感神経の急激な活性化
- 室温の低下
- 活動開始による血圧上昇
- 身体末端の冷えによる血管収縮
この4つが重なることで、1日の中で最も血圧が上がりやすく、循環器の発作が多い時間帯になる。
そしてもうひとつ、具体的な数字が書かれていました。
室温が低いほど朝の血圧は上昇し、「室温10℃低下で朝の血圧が約8mmHg上昇」というデータも示されています
10℃下がると、8mmHg上がる。
寒い朝に起きて、頭が痛い。……あれはやっぱり、ただの頭痛持ちじゃなかったのかもしれません。
「隠れ早朝高血圧」という言葉
声明の中に、知らない言葉がありました。「隠れ早朝高血圧」です。
冬はこれが増えるため、家庭での朝の血圧測定は必須、と書かれていました。
“隠れ”というのは、病院では出てこないから。診察は昼間ですし、暖かい待合室で座って待ってからの測定です。朝、寒い家の中で起きた直後の数字は、病院では絶対に分かりません。
だから、家で測る。
血圧計を買ったときは「続くかな」と思っていたけれど、こういうことだったんだなと、今さら納得しています。ちなみに私が使っているのは自動で記録してくれるタイプです。記録が面倒な私でも続いているのは、たぶんこれのおかげ。
家庭で測るときの基準を、ちゃんと見てみた
ついでに、家庭血圧の基準も確認してみました。病院で測る数字とは基準が違うんですね。これも知りませんでした。
| 分類 | 上(収縮期) | 下(拡張期) |
|---|---|---|
| 正常血圧 | 115未満 | かつ 75未満 |
| 正常高値血圧 | 115〜124 | かつ 75未満 |
| 高値血圧 | 125〜134 | かつ/または 75〜84 |
| I度高血圧 | 135〜144 | かつ/または 85〜89 |
※e-ヘルスネット(厚生労働省)に掲載されている日本高血圧学会の基準より、家庭血圧の部分を抜き出したものです。
私の「夏は70、冬は80台」を、この表に当てはめてみると……なるほど、という感じです。
ただ、ここで自己判断はしないでおこうと思います。薬を飲んでいる身ですし、数字をどう見るかは先生の仕事。私にできるのは、正しく測って、記録して、それを先生に見せること。
血圧手帳が「真っ白じゃダメ」なのは、そういうことだったんですね。
学会がすすめる「冬こそ血圧朝活」
声明では、具体的な習慣が4つ挙げられていました。
- 起床前後の室温を18〜22℃以上に保つ
- 起きてすぐの軽い「血圧朝活」(深呼吸/ゆっくりしたストレッチ/温かい飲み物/軽い室内歩行)
- 朝の家庭血圧測定を必ず
- 浴室・脱衣所の暖房でヒートショックを予防
2番を見て、ちょっと気が楽になりました。深呼吸と、温かい飲み物。それならできる。
交感神経の急上昇を抑えて、血圧の立ち上がりをゆるやかにするのが目的だそうです。ちなみにウォーキングのような運動も続けていますが、冬の朝いきなり外に出るより、まず室内で体を起こすほうが先みたいですね。
お風呂は2番目。でも、脱衣所は手つかず
4番のヒートショックについては、実は私、ひとつだけ対策しています。
冬のお風呂は、2番目以降に入る。
最初に入ると、やっぱり寒いんですよね。誰かが入ったあとなら浴室が温まっているので、寒さを免れる。これは意識してやっています。
……でも、脱衣所は寒いままです。
暖房器具を置かなきゃいけないのかもしれない、とは思っていました。思っていただけで、まだやっていません。
寝室から寒い脱衣所・浴室に移動すると、急激な温度差が血圧を大きく変動させ、失神・不整脈・心筋梗塞・脳卒中を引き起こすことがあります
温度差を少なくすることが最重要、とも書かれていました。
浴室は温まっているのに、脱衣所が寒い。それって、温度差は結局そこにあるということですよね。
今年の冬は、脱衣所をなんとかしようと思います。
今年の冬、私がやること
まとめると、こうです。
- 朝、血圧を測る。寒くなってきたら特に
- 起きてすぐは深呼吸と温かい飲み物。いきなり動き出さない
- 脱衣所に暖房器具を置く(今年こそ)
- 血圧手帳を真っ白にしない
どれも、大げさなことじゃありません。
ただ、「私、頭痛持ちだから」で片付けるのは、もうやめようと思います。
寒い朝に頭が痛いとき、それは体が何か言っているのかもしれない。少なくとも、そう考えてみるくらいはしてもいい。
次の診察で先生に血圧手帳を出すとき、今年はちょっと違う気持ちで出せそうです。
※この記事は私の体験談です✨ダイエットや健康のことは人それぞれなので、ご自身に合うやり方を見つけるヒントにしてもらえたら嬉しいです🌷体調が気になる方は、無理せず専門家にご相談くださいね。


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