「高血圧との向き合い方シリーズ」、最終回です。
このシリーズを書きながら、改めていろんなことを感じました。
遺伝という、どうしようもないこと
私の場合、高血圧には遺伝的な背景があります。
母も、母方の祖父も高血圧だった。
遺伝性の問題が、かなり関係しているみたいなんですよね。
祖父は高血圧と言われていたのに、大の医者嫌いでした。
ずっと病院に行かないまま、ある日脳卒中で倒れてしまって。
後遺症で体が動かなくなり、最後は寝たきりになってしまいました。
親からは「こういう家系だから、気をつけなきゃダメだよ」と言われていました。
でも若い頃は、正直ぜんぜん実感がなかったんですよね。
それが、更年期とともに急にやってきた。そんな感じです。
「どうしようもないじゃないか」って思う気持ちもある。
でも、だからこそ早めに気づいて、向き合うことが大事なんだと思っています。
ただ、調べてみて少しほっとしたこともあります。
厚生労働省の「e-ヘルスネット」によると、原因をひとつに特定できない「本態性高血圧」は、食塩の過剰摂取、肥満、飲酒、運動不足、ストレスや、遺伝的体質などが組み合わさって起こるとされています。
遺伝は変えられない。
でも、遺伝「だけ」で決まるわけじゃない。
自分で変えられる部分も、ちゃんとあるということなんですよね。
ホルモンの変化と、体の変化
先生にこんなことを言われたことがあります。
「生理が終わる頃になると、いろんな病気が出てくることがある」
まさに今、そんな時期に差し掛かっているんですよね。
高血圧もそのひとつ。
体がいろんな変化を迎える時期に、病気というかたちで現れてくる。
「こうやって病気が増えてくるんだなぁ」って、しみじみ実感しています。
怖い気持ちもある。でも、気づけたことに感謝しようと思っています。
先生の言葉が気になって、国のデータも見てみました。「令和6年 国民健康・栄養調査」で、女性の上の血圧(収縮期血圧)の平均を年代別に見ると、こうなっていました。
| 年代(女性) | 上の血圧の平均 |
|---|---|
| 40代 | 112.4 mmHg |
| 50代 | 120.1 mmHg |
| 60代 | 129.0 mmHg |
50代から、目に見えて上がっているんです。
厚生労働省の女性の健康に関する講座では、日本人の閉経の平均年齢は50歳で、閉経後はエストロゲンの減少によって骨粗鬆症や動脈硬化のリスクが上昇すると説明されていました。エストロゲンには、血管をしなやかに保つ働きもあるそうです。
「生理が終わる頃になると、いろんな病気が出てくる」という先生の言葉は、こういうことだったんだなと思います。
同じ時期にコレステロールも上がり出した話は、悪玉コレステロールが上がり出した話に、更年期の変化全体は更年期の症状まとめに書いています。
同級生のこと
祖父のほかに、もうひとり忘れられない人がいます。同級生です。
同級生も、会社の健康診断で高血圧と出ていたのに、病院には行っていませんでした。
そしてある日、お風呂で倒れて、そのまま亡くなってしまいました。
何が原因だったのか、私にはわかりません。
でも、祖父と同級生には共通点があります。
「高血圧と言われていたのに、病院に行かなかった」ことです。
高血圧は、痛くもかゆくもありません。だからこそ「まあ、いいか」になりやすい。
でも日本高血圧学会は、家庭で測った血圧が135/85mmHg以上だと、脳卒中や心筋梗塞にかかる率を2〜3倍にも増やすと説明しています。
一方で、同じ学会の「高血圧の10のファクト」には、上の血圧を10mmHg下げると、脳卒中・心臓病が約2割減少するとも書かれていました。下げれば、ちゃんと減らせる。これは希望だなと思いました。
それから、寒い季節のお風呂。日本高血圧学会と日本循環器学会は、冬は浴室や脱衣所を暖めて、ヒートショックを防ぐよう呼びかけています。
実は我が家の脱衣所も、まだ暖房器具を置いていなくて寒いままです。冬の血圧のことは気温が下がると血圧が上がる?の記事にまとめました。
先生に「基準が厳しくなった」と言われて調べてみた
約2か月前の受診で、先生が「高血圧の基準が、最近もっと厳しくなった」というようなことを言っていました。
気になって調べてみると、2025年8月に、日本高血圧学会のガイドラインが6年ぶりに新しくなっていました(「高血圧管理・治療ガイドライン2025」)。
変わったのは、「高血圧と診断されるライン」ではなく、「治療でどこまで下げるか」という目標のほうでした。
| 前の版(2019年) | 新しい版(2025年) | |
|---|---|---|
| 高血圧と診断される血圧(診察室) | 140/90mmHg以上 | 変わらず140/90mmHg以上 |
| 治療で目指す血圧(診察室) | 75歳未満は130/80未満 75歳以上は140/90未満 など | 年齢に関係なく130/80未満 |
| 治療で目指す血圧(家庭) | 75歳未満は125/75未満 75歳以上は135/85未満 など | 125/75未満 |
学会は「高血圧の人では、年齢に関わらず、上の血圧を130mmHg未満、下の血圧を80mmHg未満まで下げると、それ以上の血圧に比べて、脳卒中や心臓病が少なくなります」としています。
50代の私の場合、目標の130/80は前の版から同じでした。
でも、冬になると下の血圧が80台になる日が増える私には、ちょうど境目の数字です。
どこまで下げるかは、年齢や持病によって一人ひとり違います。気になる方は、主治医に相談してみてくださいね。家庭での正しい測り方は、血圧計のレビュー記事にまとめています。
このシリーズで書いてきたこと
このシリーズを通して、私がやってきたことを振り返ると:
- 健康診断で気づいて、すぐに病院に行った
- 血圧計を購入して、測る習慣を作った
- 塩分を意識するようにした(完璧じゃないけど)
- ウォーキングを始めた(サボる日もあるけど)
どれも完璧じゃない。
でも、何もしないよりは絶対にいい。
正直に言うと、続いていないことばかり
……と書いてきましたが、正直に言います。
減塩も、ウォーキングも、血圧を測ることも、そこまで続いていません。
血圧を測るのも、薬をもらいに行く日が近づくと急に意識して測り出す、というのが本当のところ。
家族は濃い味が好きなので、減塩もだんだん濃い方に寄せられてしまいます。
それでも、続けていること
それでも、続けていることがあります。
- 2024年6月から、高血圧の薬を飲み続けている
- 2か月に1回の受診を続けている
祖父にも、同級生にもできなかったこと。
減塩が続かなくても、ウォーキングをサボっても、病院に行くことと、薬を飲むことだけはやめない。
それが、今の私のいちばん大事なルールです。
※薬を飲むかどうか、いつまで飲むかは、必ず主治医と相談して決めてくださいね。
完璧じゃなくていい、でも続けていく
高血圧は、一度下がったからといって油断できない。
薬を飲みながら、食事を気をつけながら、運動しながら。
これが、これからもずっと続いていく日常になる。
正直、めんどくさいと思う日もある(笑)
でも、祖父のこと、同級生のこと、先生の言葉。
それを思い出すたびに、「やっぱり続けなきゃ」って思う。
「完璧にできなくていい、でも続けていく」
それが、私の高血圧との向き合い方です。
同じように悩むあなたへ
もし今、高血圧と診断されて不安になっている方がいたら。
怖い気持ち、わかります。
「なんで私が」って思う気持ちも、わかります。
でも、気づけたことはチャンスだと思って。
完璧じゃなくていいから、できることから少しずつ。
一緒に、ゆるっとやっていきましょう🌷
これからも
高血圧シリーズはここで一区切りですが、これからも体のことや日常のことを書いていきます。
アラフィフの体と心、一緒に向き合っていきましょう✨
※この記事は私の体験談です✨
高血圧の管理は必ず医師の指示に従ってください。自己判断はせず、定期的に受診することが大切です🌷
参考にした資料


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